オメガ OMEGAの修理

2022年3月5日(金)

日々、数多くの時計修理に携わらせていただき、中でもご依頼が多いのがOMEGAオメガ。

それだけ幅広い世代の方々が、長い期間、人生と共に、ご愛用されている。

「人気モノ」という事なのでしょう。

このデザインっ!!お見かけするたびに思うのですが、すごくないですか!?

Seamasterがどうしてこのデザインになったのだろう(笑)

こちらのお持ち主さまは、先代から譲り受けれられたそうで、大切にしたいとのお想いを

託して下さいました。当社にてメンテナンスのためオーバーホール(分解掃除)を

させていただきました。

こちらのSpeed master。

遠く遠く、過去より変わらぬデザインで今もなお愛され続けているスピードマスター。

こんなに小さな時計ケースの中に、200点近くもの小さな小さなパーツで、

組み上げられているというなんとも言えない圧倒的スゴさ!

それを腕に乗せ、あっち向きこっち向きひっくり返され。ジェットコースター(笑)

暑かったり寒かったり、時には突然衝撃を受けたり「ゴツンッ」なんて事も

あるのだろう。   ……それでも変わらずただ、時を刻み続ける。

こちらのスピードマスターに限っては、その上トリプルカレンダー付き。

更に数十点多くのパーツが使われている。という事になる。

OMEGAオメガ は金属ブレス部分の修理依頼も、毎日の様にいただく。

皆さまの共通点は、どの時計も。

使用癖がつく程しっかりと愛用され使い込まれている、ということ。

コレってホントすごい事! て想える。

オメガ含めいくつかの時計がまた、新たに復活の時を迎え、よみがえりました。

時計が人の人生にどう関わり、どう影響を及ぼすのか、本当の事はそれぞれで、

真のところは分からないけれど、

長く長く何十年も時を刻み続ける時計達が、例えば渡り鳥にとっての宿り木、の様に。

ナニカのご縁で小さな時計屋へ、一旦ピットインするとしたら。

最大限の敬意をはらい、持ちあわせている想いや技術をフル稼働させて、

精一杯のご対応をさせていただく。 これ以外の選択肢はない、といつも感じる。

コレは何も、オメガだけの話ではなく全ての時計・貴金属の修理品達に言えること。

この一年に起こった諸々のおかげで、はっきりと見えるようになった。

コレが私に見える様になるんだものね。

今となっては、ウイルスさんとそれを取り巻く環境、全てに感謝しかない。

ということが言えるのやもしれない…。(いや本当は色々ありますけどね、苦笑)

色々あるけどコレが普通、きっとこうなるコトに意味があったのですね。

色々あるけどコレが日常!そう想えばこれまたよし(笑)

皆さまどうぞ最善の時をお楽しみくださいね。