時々時計(ゼンマイ式)が狂うのはナゼか

2023年12月22日(金)『冬至』

ぐんぐんと気温が下がり雲は低く、すっかり冬空。 年内最後の身体の整え会に京都まで行った折、雪化粧をした山々の景色がとても綺麗でした。 今日は最も昼間が短い折り返しの日。 こうなると、いよいよ 年の瀬 を強く感じます。

前回に続き今回は、機械式ゼンマイ時計の狂いや止まりについて。 機械式時計とは、簡単な言葉にするとゼンマイを巻き上げ巻き上がったゼンマイがほどける力で時計を動かす時計。 手巻きでゼンマイを巻き上げるもの、自動巻きで巻き上げるもの、がある。 ゼンマイ式機械時計はあの小さな時計の中に、130点からクロノグラフや多軸など部品点数の多いものでは200点程のパーツが精密に絶妙なバランスで組み重なり時を刻んでいる。

自動車のように車検期限があるわけでは無い時計は、つい 購入さえすればいつまでもメンテナンスをせずとも調子良く動くと勘違いされ気味のようです。 購入時に時計販売店側から詳しい説明がされない事が大きな要因にも想えます…。取扱説明書などをよく読めば、小さくとも3〜5年に一度メンテナンス(分解掃除)をと記載されているものが多いかと。

分かりやすい言葉にすると。例えばメンテナンスを怠ると…、経年による潤滑油の劣化などに伴いパーツの擦り減りや潤滑油切れを引き起こします。すると時を刻む精度に誤差が生じたり、巻き上げ不良を起こしたり、ゼンマイや歯車の破損により急に止まってしまったり、などの症状が現れる。 という事になる訳です。

大切な時計を 日常使いの時計を ひと月も手離し預けてしまうのは、と躊躇しつい不具合が生じるまでそのまま使い続けてしまうという方もみえますが、できる事なら購入時からメンテナンスの計画も経てつつ、時計に気を向けながら大切に使い続けていただけたら、時計は喜ぶのでは!?なぁんて想うのは、私が時計修理屋だからかもしれませんが…(笑)

今回のご紹介はたまたまOMEGAオメガ尽くしになりましたが、他の舶来ブランドも国産も、もちろんアンティークでも現行モデルでも同様です。せめて5〜8年に一度くらいはご検討いただくと良いのではないでしょうか。

あ、結局は営業だ🤭笑。 

どうぞお手元の大切なモノに気を向けて、気持ちよく時を刻んでくださいね。

私の独り言が誰かの何かの参考になれたら、それはなによりの幸いに存じます☆

どうぞ善き時をお過ごし下さい♪ メリークリスマス☆

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