修理する価値

2021年6月14日(月)

益々、緊急事態のカケラも感じない程、コンコースが人で溢れた週末でした。 これでもまだ、飲食への制限や店舗への営業制限を課す意味は、いったいどこにあるのだろうか…。なんて事を想ったりする自分がいます。

新月を機に、めくるカエルカード。  今の私に届いたのは、「空白」と「流れ」という2枚のカード。  面白いものです、ここ暫くずっと意識しまくっていた言葉達が、こうして届くなんて(笑)

お若いお嬢さんから2点のファッションウォッチの電池交換と革ベルト交換のご相談をいただきました。電池交換はそれぞれ1,100円にて。動作を充分確認させていただいた上で、革ベルトの交換を。

トトロ文字盤の時計には、明るめブラウンの型押しカーフ/14mm/3,850/モレラートを。

花柄ベルトの時計には、ネイビーブルーラム革/8mm/3,850/ロシェを。

共に、お受け取りにこられたお持ち主様手に取りにっこり微笑み、大変喜んでくださいました。嬉しかった〜ぁ〜♡

「この時計修理する価値ありますか」なんていうご質問を時々いただきますが、時計の価値は、お持ち主様次第ですね。こうしてモノに対し想いを向けて大切にされている方の元には、きっと素敵な時が刻まれてゆくのだろう、と思わされこちらが大切な気づきをいただきます。

こちらは、よくご利用くださっているA様からのご依頼で、ユナイテッドアローズの時計のオーバーホールとガラス交換。メーカーではパーツ生産終了との事で修理不可の判断が出ましたので、当社にてオーバーホールをさせていただいた上で、同形状両面カーブ付きのドームガラスに交換を。綺麗になって、無事復活!!これを修理不可と諦めるにはとんでもなくもったいないこと。小さな時計屋にご縁いただけたおかげで、キセキの復活✨ 精度確認のためにもつけて帰りますと、ニッコリ。お帰りになる後ろ姿がなんだかとっても嬉しそうに見えました(笑)

出逢いをいただくすべての時計とお持ち主様が、気持ちよく時を刻む事ができる様に、力まず抵抗せず、冷静に受け止め判断し、当社ができる「最善を」を尽くす店で在り続けることは、誰より何より、私自身の幸福である事を、ご依頼をいただいた修理品達から教わった週末となりました。

『カエルカード』 それにしてもすごいカードだな♡