匠の技
「絶滅危惧職」という言葉を聞いたことがありますか?
私は、恥ずかしながら、初めて聞きました。
京都下京区で5人の職人さんと4代目のお父様と5代目の息子さんが
守っている、山本合金製作所にお邪魔して来ました。
日本に唯一残っている 青銅鏡作り、磨き。そして仏具の磨きや作成をされている
150年企業様。
銅鏡磨き体験をたまたまさせていただくという、運の良い、貴重な体験、
体感の一日を過ごさせていただきました。
5代目から、銅鏡の歴史を教えていただきました。
神社仏閣の御神殿に置かれている銅鏡。
魔鏡と呼ばれる不思議な鏡も見せていただき、触れさせていただきました。
日々、淡々と、コツコツと、想いを込め、金属を溶かし混んだ鋳物の塊を
磨き続けて1ヶ月でひとつの鏡を仕上げるそうです。
スゴイ!! 唯一、ということは、完全に「絶滅危惧職人」!!
銅の小さな鋳物を時間をかけて磨き鏡を作る体験をさせていただき、
その不思議さと、大変さを身を持って体験できました。
5代目の職人の姿勢、息遣い、想い、覚悟、その歴史の詰まった社内の
空気感。がたまらなく自分の中のどこかを刺激され、自分の仕事について
改めて向き合う機会となりました。
いくつもの金属ヤスリで磨き、何種類もの紙ヤスリで磨き、
す朴木、駿河、何種類もの炭で磨きあげる体験は、不思議体験になりました。
角度によって見え方の違う鏡。
隣の芝生はよく見える(笑)の再現。「自分の欠陥ばかりに目をやる必要などない」
と教わりました。
体験後は島原の素敵な町家カフェで5代目と共にティータイムまで。
想いやいきさつを伺いこれまた素敵時間。
人とのご縁。 鏡を磨き上げるのと同じ様に、真剣に自分に向き合い、
隣の芝生を羨むことなく、自分の鏡である御霊を、ピカピカに磨き、
いただいたご縁を大切に紡ぎ続けたいものです。
この体験で、また少しチャンネルが変わった気がします。
この感覚を、仕事に落とし込みスタッフと共有する。
これが課題です。
ありがとうございます😊