CHANELプルミエール修理

2023年9月5日(火)『本日9/5は火曜日のため定休日です』

毎年決まってセンチメンタルな気持ちになる季節。 予定日を待てずふた月程フライング おかげで生死を彷徨い 運良く生きることが許されこの世に送り出された今回のはじまり。 こうしてイマ生業としている小さな時計屋をこの世に送り出したのも9月。スペシャル感謝月間! ほかごとに気を取られている間に、気づけば5日です💦  はやッ!!取り乱している暇などない、気を取り直し日常味わいモードに戻そう。

次々と繋がるご縁のおかげさまでイマココに在り「モノの復活の瞬間に携わる」というお仕え事をいただいているからには、そんな時計もとはいえビンテージやアンティークと呼ばれる年代物の修理には一層の想いがのる。

CHANELプルミエール革を外して全体洗浄

年代物のCHANELシャネルプルミエールの修理、及革の劣化修理のご依頼をいただくこの頃。せっかくなので、事例のご紹介をさせていただこ。 経年の使用や放置により革がまず劣化しているモノも多く、それだけで残念な事に…。  という事で、オーバーホール(分解掃除)とともに革の交換をさせていただくことがしばしば。 劣化した革を全て外して、金属部分のサビや汚れを綺麗に落として洗浄クリーニング。

革を編み込む前のプルミエール

時計本体内部は分解掃除を一式させていただきます。時計修理が仕上がり後、動作チェックの上で最後に革の編み込みとなります。↑↑↑コレは裸ん坊さん状態。

革の組み上げ完了〜

内も外も綺麗に一掃され、新たな息吹が吹き込まれほらこの通り✴︎

ビンテージというより新品みたいな仕上がり。 お渡しの際のお持ち主様方の笑顔は、相当です!

「時計業界の汚れ仕事」とも言われる修理業には、そこでそこに没入したからこそ感じる深い感動がある。だからこそ「もっと」「もっと」と奥底まで追求してきた。 復活を遂げたモノ達が、お持ち主様との再会を果たすあの瞬間はたまらない満足感に包まれる。

この世に在るモノは全て、それをつくった誰かがいるというコト。そこに感謝とリスペクトする想いが内側から自然と湧く。

幸せなお仕え事。 この復活の事例がご縁ある方に届くといいな、知らずに諦めている方も多いのかもしれない。誰かと共に昭和から平成の頃を刻んできたビンテージ時計達が、復活の時を迎え新たな誰かと共に時を刻んでゆく。

その瞬間の感動に立ち会えるのは当たり前ではない、というコトを忘れずにいたいな。 感謝感謝ありがとうございます!