2021年5月4日(火) ㊗︎みどりの日

通勤路道端の、土から10〜15cmくらいの高さでお花を咲かせ終えたタンポポさん達、グングン成長して大人の膝丈ほどまで茎を伸ばしています。綿毛を風にのせて遠くまで飛ばそうとしているその姿に感動し、毎年の事ながら胸が熱くなる。 

普段からお世話になっている氏神様の境内も、新緑に覆われとても心地良い空間。名古屋の街中でも自然は感じられるのに、つい空や海や緑が両手いーっぱいに広がる場所が「自然」だと思いがちなのは田舎育ちだからかな。 本当はすぐそこに、いつも歩くその道に、イマココにだって、自然はいつでも共に在る。のにな…。 みどりの日はそれを想い出す日、なのかもしれない。

修理業を営んでいると、自然の循環に似た(いや同じだと想われる) ソレを強く感じているのだけれど、ソレをどう表現し、どうお伝えしたら良いのか、無知過ぎて、頭では理解できなくて…モゾモゾしているこの数年。

このタイミングで奇跡の大冒険と復活を遂げたお時計が、お持ち主様のお手元へ帰っていくのを見届け、やはりまたソレを強く感じた。

Hさんが、もう随分前に奥様にプレゼントされたSEIKOエクセリーヌの時計。この数十年ご夫妻と共に時を刻み続けてきた時計がとうとう不具合をおこしたとのご相談をいただきました。 お話を聞いてみると、「うちの方はコレがとても気に入っているらしく、いつもつけてくれているから。直すよりも新しいものを買えばいいのだろうけども…。」

「奥様の想いと共に数十年時を紡いでこられたご愛用品でしょうから、買い替えではなく修理しませんか?是非お力にならせてください、全力を尽くしますので。」

「そんな有り難いことはない。うちの方の為にも直してあげて下さい、喜ばせてあげたい。」 そうして、エクセリーヌは暫くお預かりさせていただくことになりました。

文字のシミや腐食も進んでおり、結果メーカー修理不可の診断が下り、それからもあれこれがいくつか重なり、大冒険。結果約1、5か月を要してしまいましたが、ようやく復活を遂げた時計をお渡しする時が来ました。革ベルトのお色についてもあらかじめご用意されたとの事で、奥様のお好きな色の切り抜きサンプルをお持ちになられるというご誠実さ。 サンプルに近いお色でご用意させていただき、新品のサーモンピンクの革ベルトを纏い復活を遂げたエクセリーヌを手に取られたH様の、嬉しそうな笑顔。

お帰りの際も、何度も立ち止まり、こちらを振り返り、ニコッと頭を下げられ、まるでスキップするかの様に、喜びが全身の後ろ姿から伝わってきて、震えました。 『お帰りの際のお客様の後ろ姿』 これほどダイレクトに感想が伝わってくる瞬間は他にありません。 

お仕え事が、お仕え事として成立する為に、在るべき姿勢や原点を、今一度考える機会を与えにお越しくださった使いだったのかもしれませんね。  おかげさま、お互いさま、の循環について、今一度見直す時を与えていただきました。

なによりもさ、例えば80歳をむかえる頃、あんな風に優しい気持ちで、お互いに依り合えるパートナーがいらっしゃる。コレって最高に素敵だなぁ〜て♡ ホント素敵でした♡

さて本日4日は火曜日ですが、祝日のため10:30〜19:30での営業となります。 どうぞ、よろしくお願いします。