終わり始まりの季節

2024年3月1日(金)

3月初日!普段は決して目立たない梅の木が、あちこちでホワンッと甘い香りを放っている。年を追うごとに梅の花に心惹かれる想いが深くなるのは、自身がペースダウンしつつあるからだろうか…。 目立つ事なく静かに優しく季節を知らせ、そっと次へバトンを渡してゆく…。 なんと美しいお姿だろう、心がどうしようもなく震える。 自らもそんなふうで在りたいなぁと、とんでもないほどかけ離れた生き方をしながら理想だけは高い自分の傲慢さに気づかされる…

いろいろなコトが一旦終わりを迎え、同時にはじまりを迎える起点となる3月。個人的にも人生の大きな節目となった3月の記憶が四半世紀の時を超えて、最近のことのようによみがえり、これまでに出逢ったすべてのご縁にもっと感謝しなきゃと知らせてくれる。

少しでも気持ち良く終わり またはじめる その為に。 私たち黒子(黒衣)役である小さな時計屋にできることは、身の回りのほんの些細なことをちょっとだけ整える事。 の、お手伝い、くらいだろう。そもそも、それで充分だと信じてもいるけれど。

例えば。 キズがついて見づらくなった時計、 サイズが合っていないまま使用されている時計や指輪、 大事にしようとしまい込み気づけば何年もずーっと止まったままの時計、先代から託され譲り受けた時計やジュエリー、 見惚れて衝動買いしたアンティーク時計、使うばかりでそう言えば何もした事ないけど ちゃんと動いてる、みたいなあれこれ。

どこにでもある事象。 このどこにでもある事象をほんのちょっと気を向け整える事で『流れ』の進み方が変わってゆくこの仕組みに乗っからない手はない、自然が創り出す流れほど偉大なものはないのだから。

どうぞ一人でも多くの方が、頑張りすぎず自分を信じて、善き流れに導かれながら心地よく時を過ごせます様に✴︎

そんな想いで小さな時計屋、20回目の3月スタートです!! 

ご縁に感謝✨