時計革バンドの別作

2024年4月12日(金)

満開を迎えると同時に新緑が芽吹き始める、美しくも儚い光景が 日々の生活の中で分かりやすく時の経過を知らせてくれる。そろそろ岐阜の山間では花桃が開き始める頃だなぁ〜 なんて、いつか見た景色を思い出し膨らんでゆく妄想が心の中をワクワクさせる。

春の自然に意識を向け始めると、妄想が膨らみ思考も涙も止まらなくなっていくのでここらで頭ん中を小さな時計屋に戻そう(笑)

そうそう、たまたま前回のブログでSEIKOに合わせたものをご紹介しているエミッタ(ワープロラックス)トーブカラーの革バンド。 素材はもちろん、お仕立て、全体の質感に加えお値段も、とてもバランス良くお薦めの逸品。ご愛用くださっている方々も多く店頭でも人気モノ!! 今回はサイズ特殊なユンハンス(JUNGHANS)に合わせる為に。 既製品ではサイズが合わず、エミッタワープロラックスの、唯一サイズだけを変更していただくという希望を。別作セミオーダーとしてお作りいただいた革バンドが、とてもイイ感じで仕上がってきたので、ご紹介させてもらおかな。

仕上がりが届き手にすると同時に『さすが!』と思わず声に出た!!やっぱり良いものは良い、というコト。 《コレは、目に見えないけど宿るモノのお話です》

安い国で大量生産、物価高騰を言い訳に値段を便乗値上げし手間暇は省いてゆく。 純国産はもはや貴重な存在。こんな豊かな地(国)なのに地産地消が皆無の今、世の中の流れに物申すつもりはないけど、やはり想いを筆頭に手間暇かけた非効率こそが生み出すモノの素晴らしさを残してゆきたい!!と強く願う想いが溢れ、仕上がったばかりの革バンドを手にし、泣けた…。

どうだこの仕上がり! 値段は安過ぎると言って過言ではないくらい。

既製品に無いものをいちから作ろうと思う心意気、そこに携わる全ての人の手間暇想いと熟練の技が作り出す世界線。コレをこの地から消してゆくなんてナンセンスだ、私は現役である限り広めてゆきたい。

『手間暇かけて一つ一つ(いちいち)丁寧に』そんな風に生きたい! と革バンドがまた想いを深くしてくれた。

ご縁に感謝致します。 一人一人が皆それぞれに善きように、イチを大切にできる社会で在りますように。

エルメアンティーク革ベルト別作 時計革ベルト別作