掛け時計修理
ここのところ、いや…違うな。年末近くになると、毎年かもしれない(笑)
掛け時計修理のご依頼を多くいただく季節のようです。
お店のバックヤードに沢山の時計達が並びました。
針が動けなくなった掛け時計達。
さてさて、週末は店頭でのご対応でわっしょいわっしょいお祭り状態(笑)
になりますので月曜以降、落ち着いて順に中の状態を診せていただき、
お見積もりと納期をお伝えさせていただけるようお調べをいたします。
「家を新築した時に購入した時計だから」
「あの時記念に頂いたものだから」
「大切な方との思い出の時計だから」
皆様とお話をさせていただくと、多くの皆様は時計にひとつひとつ、
それぞれの想いがこもっています。
ただの「時を刻む計り」ではないのです。
だからこそ、私たち時計修理屋のスタッフは、自分の気を整え、想いを整え、
皆さまの大切な想いに姿勢を正して向き合う必要がある。
修理品としあちこちからご縁あって持ち込まれた時計達が、私にそっと
それを気づかせてくれる。
「想い出の復活」
もう10年以上はるか昔に小さな時計屋が掲げたテーマ。
今になってこの言葉の本当の意味を、それを決めた私自らが、
運び込まれる時計達に教えられ、気づかされ。
自分の深い深い奥の方に、砂時計の砂の様に、サラサラとほんの少しずつ、
でも確実に、落とし込まれているみたいです。
なんだかとっても幸せです。