セラミックベルトの修理

2021年4月21日(水)

否定と肯定についてあれこれ思う今日この頃。

曖昧な、真ん中のグレーゾーンの中で柔らかく治るように落とし所を

見つけそこを目指す、という方法はないのかな。な〜んてことを思わされることが

いくつか重なり(笑)

ほんと、世の中は自然の摂理の上で、「うまいことできてる」ものだな〜と。

つくづく…。

光と影とがあって成り立つ摂理の中で…。

ピンクの花も白い花も、大きな花も小さな花も、明日摘み取られるやも分からぬ

その中で、何も迷うことなく、他に合わせる訳でもなく、ただ、淡々と我が身をひらく。

利害関係も忖度も、上下も無く、他を否定する事もなくただ、我が身在る儘に。

なる様に、在る様に。

だからこそ、お花は愛らしいのかなぁ〜。

数日前に修理させていただいたエンポリオアルマーニの時計を、ふと思い出した。

セラミックの中のピンが破損しベルトが壊れていた(時計も止まっていた)。

「これは他店では確実に断られてしまう事象だ」と瞬時に思った。

でも、だからこそなおしたいとも思った。

だから迷う事なく、「 2〜3時間、上限消費税込3,000迄ください 」とお伝えした。

電池交換、動作確認、セラミック部分を洗浄しサビ汚れ落としピカピカに、

代替えピンを使用して修理、完了!!

我が店のスタッフT君の手にかかればはいこの通り⭐︎

そして3時間後。 お受け取りにみえたお持ち主さまは必要以上に大喜び。

うわ、すげっ治った!ありがとうございます!こちらこそありがとうございます!

のやりとり数往復(笑)

そう、そうなの。これこれ!!

感謝の気持ちのこもった「ありがとう」の循環。

このぐるぐる、が…… たまらない。

誰かの、どこか基準の修理事例として、修理不可能であったとしても、

そんなの小さな時計屋には関係ない。

お持ち主さまが気持ちよくまた使えるのであれば、これで良いのではないか。て事。

1人でも多くの方の笑顔を守り、増やすことができていたら、

そこに心の籠ったありがとうが生まれるのなら、これはお仕事としてマル。

柔軟に、フワリフワリと。 天へ続く道(自然の摂理?)から大きく踏み外さないように。

クオリティを追求し、姿勢正して前を向ける店で在ろう。

まだまだ道半ば、偉そうなこと言う前に今日もやれることやらせていただくのが先かっ。

がんばろっ、

皆さまどうもありがとうございます♪

今日もふわりと、心あたたかな一日をお過ごしくださいませ。