12月5日(土)
当時は相当、画期的だったであろうSEIKOセイコーのキネティック。
(又の名をAGSとも呼びます。)
約30数年前、機械式時計とクォーツ式時計のいいとこ取りをさせた様な形で
セイコーがこの世に出した逸品たち。
それ以来、今でもその後継モデル達が世界中で活躍している。
時計本体が動かされることで自動発電し、それを内蔵の二次電池に蓄電する。
そしてクォーツ時計として時を刻む。
少し前に、あちこちから修理の相談を受けお預かり入院していたキネティック達が、
無事に復活の時を迎え、絶好調!!気持ちよさそうに時を刻みはじめ、ピカピカに
なって持ち主さまの元に帰ってゆく退院ラッシュを迎えている。
ベルトも劣化のため破損してしまったこちらは、オーストリア🇦🇹ヒルシュの
ネイビー色のカーボンベルトをこちらで加工し、お取付をさせていただきました。
メーカーさんの技術者達の手によって、全て分解掃除され、パッキン・二次電池も交換されます。
以前のものに比べ、充電容量が増えそれだけ「もち」が良くなっていますが、
発充電に少し力が必要となるので、しっかり動かしていただくことをおすすめすることに(笑)
退院前の最終チェックで、日時も 秒までピタリと合わせ直し、
充電機でフル満タン!!
いよいよ退院!です。
大切にしてもらいながら、お持ち主様と共に、素敵な時間を刻んでね。
そんな風に、想いを乗せて送り出します。
少し手間がかかるからこそ、絆も深まりいつしか相棒となり
ここまで共に時を刻んできた時計達。
AGSやキネティックの時計をお持ちの皆さま〜。
どうぞ手をかけ、目をかけ、共に最善の時をお刻みくださいね。
どうぞ大切にしてあげてください!
いつでも全力でサポートさせていただきまーす!!
効率、損得ばかりが目につく世の中ですが、敢えて大きな声で
「今こそアナログ〜今こそ非効率〜!!」なんてことを
叫びたい私がいます (笑)