2023年8月8日(火) 『8/8日は火曜日の為定休日です』
暑さのピーク⁉︎ とにかく何もしなくても汗が止まらなくなるほどのこの暑さの中、日々ご来店下さるお客様方が居られる。動きが止まったあの3年間のおかげで、このコトが奇跡に値する有難いコトなのだと、心底気づけた。だからこそ、ご相談いただくことに対し、出来得る限りベストを尽くしたい!と。もはやハードルは上がるばかりで日々修行の身(笑) 有り難い事です。
腕周りのサイズ調整をする部分ではなく、駒固定部分の破損したとのご相談。本来この場合は「ベルトの一式交換」が一般的見解になる様で…。オープン以来13年、この類の修理相談が多い事に対し一式交換という理不尽なことを言う自分…。『ここを治せば良いだけなのに?』いやそれはものを大事にしないことに拍車をかける事に加担する、なんか違う! コレが始まりだった…。
試行錯誤で経験を積み重ね、今ではできる限りではあるものの部分的修理に対応できるレベルに十分達したと思っている。(スタッフの努力に感謝しかない、アッパレ!だ。)
20年積み重ねた作業が、その都度の小さな成功や失敗の全てが作業担当者の技術に磨きをかけてきた。諦めず、断らず、なんとか治そうと努力をし続けたコト こそが小さな時計屋をイマココへと連れてきてくれたのだと実感する。
もちろん出来ることは精一杯やらせていただく。ただ、お直ししたからと言って新品に戻るわけではない。(コレは時計部分ももちろん同様です) 日頃の使い方をほんの少しだけ、アップデートしてもらえたらな、とも思う。例えば、シャツのお袖や襟まわりが汗や皮脂で汚れるのは当たり前。では時計は汚れないのかな?いやいや当たり前だけど汚れてますよ〜笑。て思う訳で。
1日の終わりに時計を腕からおろす時。 脱ぐシャツのお袖や ポケットから出し洗濯行きになるハンカチ で時計のうらおもてについた汗や皮脂をサッと拭き取る。コレだけでもいい。ホントそれだけで十分なんです。「頑張って綺麗にして下さい」て話じゃないんです。 1日一回さっと拭くだけ、1年365回自分の時計をただ拭くだけ(笑) コレだけで破損への加速に確実にブレーキがかかるんです。
夏になると急激に増える時計のベルト破損修理のご相談。当たり前だけどほとんどの方が気づいていないこと。修理屋としてお伝えできていないことがまだまだあるんだなぁ〜、と実感するばかり。さて『時計とうまく付き合う方法』の布教活動を、もう少し気持ち込めて続けていかなきゃなッ!! がんばろッ☆