タグホイヤー金属バンドの修理

2021年10月27日(水)

数十年前のタグホイヤー、大人気シリーズ。毎年の様にF1チームやドライバーとの限定コラボなどが登場し、限定品をお持ちの方も多く、長年大切にお使いいただいている方が多い時計のひとつです。

斬新なデザインの金属バンドが採用されており、それが人気のひとつだったに違いない! しかしながら長年のご使用により、金属バンドの駒に緩みが生じ、カタカタとガタツキはじめ、そのまま使用し続けると、バラバラッと破損してきてしまう事もある。 金属バンド修理においてはまぁまぁ実績積んできているであろう小さな時計屋へご相談をいただく「金属バンド修理」の中でもタグホイヤー独特のこの症状は、オメガのピン破損と共に断然比率高めの事例だと容易に想像できる。

金属部分全体の錆や汚れを、業務用超音波洗浄機と宝飾職人が使用する特殊洗浄液を使用し洗濯とすすぎを汚れが落ちなくなるまで繰り返す。  汚れや錆が落ちたと判断した上で裏側から修理のエキスパートとも言えるスタッフT君の手作業で、歪みを直し、かしめ直す。この修理をお受けしている修理店がどれくらいあるのだろうか。(おそらく少ないのではないかと…)  するとさ、「無理と言われて諦めた。」て、素直に諦めている方も少なくないのですよ。 小さな時計屋としては、それがとっても残念でならない…。

緩みが出ている箇所数や、状態によっても異なりますが、5,000〜10,000円程/2週間前後(状況により3週間) で施す事が多いでしょうか。

「預けついでにピカピカに磨き直しを」て事であれば+12,000〜15,000程でポリッシュ仕上げも可能ですのでお申し付けくださいね。

業界内での残念な事象が、一件でも減るお手伝いができるといいなぁ〜。なんておこがましいコト想いながらも、商売を大きくしてゆくエネルギーも生まれず。 ただただ小さく、小さな時計屋を静かに営業させていただいているわけで、偉そうな事言える立場じゃ無いんだろうけれどッ(笑)

「こんな修理するの!?うちも受け付けてゆきたい!!」とかって思う同業の方がいらしたら嬉しいんだけどなぁ〜(笑)

そんなこんなでおかしな妄想している私がいます。