小さな時計屋にできる事

2023年7月14日(金)

高温多湿の影響か、身体がキシキシと音をたてる。 まるで油切れを起こしたゼンマイ式時計の様だ…。50年以上使い続けているから当たり前か?笑。 睡眠や休息の必要性を身に沁みて感じ、同時に この乗り物(身体)の大人っぷりに驚かされる。 時には身体を休めぐっすり寝むってあげなきゃ、ですね。 私のカラダさん、いつも思考を全力でサポートしてくれてありがとう〜!! もはや愛おしさと感謝しかないよ…。 「ご縁に触れる」と言う事象を圧倒的体感付きで見せていただいたからこそ見えた事も多く、この度の関西入りは貴重な体験となりました。

ほぼ人もいなくてとても雰囲気の良い朝のお散歩

名古屋の日常に戻ると、スタッフが相変わらずコツコツ丁寧な仕事をこなしている。ホント、有難いことだ。掛け時計がムーブメント交換され、動き始めている。動作チェック中だった腕時計が修理仕上がりを迎えている。 こうして、留守の間もそれぞれの時計達がお持ち主様の元へと帰るその瞬間を心待ちにしている光景が私の幸せだと、真から感じる機会を頂けた。

掛け時計のメーカー修理

『できないをできるに変える』ご縁をいただいた方のお困りごとを解決できるためにただただできる事をやる。 言い換えれば、どこでもできるけれどほとんどのところがやらない事こそを追求する。ホント、ただそれだけ。大したことなどナニもしていない。

電池交換と革ベルト交換を済ませたPaul Smithポールスミス

『できる限り』を尽くして大切な修理品達をお渡しする。お持ち主様が仕上がりを手に取り、にっこり笑顔で喜んでくださる、そのお姿をその場で生体感させていただける。 それが何よりものご褒美。そしてそれこそが次のありがとうへと繋がってゆく。 まさにありがとうのぐるぐる循環!

ガラス交換を済ませたSKAGENスカーゲン

できない事もある。でも出来ないことをアピールするよりできる事を増やしてゆく事に意識を向け続ける。ただただ、できる事を増やしてゆくだけ。 そんなこんなでこの夏の終わりには小さな時計屋が二十歳を迎える。

ジュエリー修理 バチカン部分の作り直し

このタイミングで他店様のお手伝いをする機会をいただいた事で、改めて 小さな時計屋 が歩いてきた道を振り返らせていただいている。 全ては『受け取り方次第』という事なのかもしれない。

見せ方が見え方を変え、見え方が見せ方を変えてゆく。

さぁてこのぐるぐる循環を楽しみましょうかッ(笑)

みなさま、ありがとうございます!!