2021年6月19日(土)
ここのところなぜかご相談が多かった時計のガラス交換について。
「時計のガラスって割れるの!?」「ハイ割れます。ガラスですから。」 当たる角度やぶつかり方にもよって、キズやカケだけで済むこともあれば、派手に割れて粉々になる場合もあります。 小さなカケやキズだらけならまだ良いけれど、粉々になるほど豪快に割れると、そのカケラやガラス粉が機械(ムーブメント)内に侵入したりしてちょっと厄介なオオゴトになったりもする。
そもそも、ガラスがそれだけの衝撃を受けた後という事で本来は安心安全の為にもガラス交換と合わせてムーブメント(機械側)のメンテナンスも同時にさせていただく事がオススメ、となるのです。
ただ、 予算、ご希望、は皆さまそれぞれで…。
であれば、出来るだけ分かりやすくご説明と共にいくつかのご提案を。 その中で、想いや予算とを擦り合わせた上で、ご納得いくご選択をしていただければそれが一番ベストかと。
できる限り希望に近い状況を叶えるべく、私共仕える側は全力を尽くす。 という事なのだろう。
本当はこうだ、こうしておかないとあぁなる、普通ならこうする、などといった押し付け的な「お客様のために」という「過去のあたりまえ」から少しでも離れ、それぞれに合わせ。
ガラス交換だけで動作のあるものはガラス交換のみの限定修理を、分解掃除(オーバーホール)も共に必要なものはセットで、ご提案できる様に。そして、ガラスも予算やこだわりに合わせて、純正オリジナルから代替え品の厚みや形状もご選択いただける様に。
あくまでもも、お持ち主様のご納得が一番優先でありたいと、そう考えています。
さて、今週は雨の土曜日になる様ですね、どうぞ充実の土曜日をお過ごしくださいませ。