掛け時計の修理
ここのところ全国から続々と掛け時計の修理が届きます。
ゼンマイ式のアンティーク、美しいほど綺麗で繊細なガラス細工。
電池式クォーツの初期型。 などなど。
オーバーホールをさせていただき、蘇ってゆく時計を眺めながら、
「よかったね、おめでとう。素敵な時を刻んでね。」
そう声をかけると時計が喜んでいる様に感じます。
またひとつの時計が今日、修理が仕上がり時を刻みはじめました。
いつの時代のものだろうか、何十年も前の職人たちが心を込めて作り上げ、
お持ち主様と共に、チクタク時を紡いできたであろう時計。
令和という時代が始まったこのタイミングで復活の時を迎えたことを
嬉しく想います。
すべてのパーツをいったん外し、パーツの洗浄を済ませてひとつずつ組み立て直し。
そしてまた時を刻み始めるのを確認し、精度の調整。
アンティークの場合、どこまで精度が上がるか組み立ててみないとわからない
のも事実ではありますが、可能な限りの精度調整を繰り返します。
お持ち主様と共に、素敵な時を刻んでゆくことを祈ります。
チクタクチクタク気持ちよさそうに動き出した時計の鼓動が、
心地よく響いています。
ありがたい瞬間♡に感謝!!