切れたネックレスの修理

2024年4月26日(金)

効率優先で無駄を省き、出来るだけ手間をかけずに時間短縮、それが目に見えて多くを生み出す。コレが良し!とされてきたコレまで。 それもココらでそろそろ限界マックス、そしてこの先は折り返し逆へと流れてゆく。例えばぜんまい時計の振り子や遊具のシーソーの様に。 このタイミングでサグラダファミリアがスペインでいよいよの完成を迎えようとしているのだから、コレもまた大きな理の中に在るコトを感じさせられる。本当の効率とは何ぞや、考えさせられるこの頃です…

自然界の中で永年育まれ、時が来て人の手によって新たな生命を吹き込まれたジュエリー達と、ご縁あってそれを手にした人。コレは奇跡的な出逢い✴︎ その光を 味方につけて共に時を刻んでゆくことができる様に整えるお手伝いができたら幸い、それが私たちのお仕え事。

この季節、切れたネックレスをお預かりすることが多いので、少し事例をご紹介〜。

どうでしょう?2箇所完全にちぎれてしまっていたのですがこの通り✨ どこを治したか分からないほど綺麗な仕上がりだと思いませんか? 高い技術力と丁寧な手仕事、何より職人達の姿勢の良さを毎度のことながら感じ、仕上がりを見る度に何とも言えない気持ちに満たされる。 

修理の仕上がりを手にしたお持ち主様の多くが、感動してくださいます。「どこ直したか分かんない」なんてお声をいただくと「よっしゃッ」て心の中でガッツポーズ(笑)

ジュエリー職人達(時計修理職人も同様)の高い技術力は長年の積み重ねが創り出す賜物、長期に渡り現役を続け作業とまっすぐ向き合い続けて、こその修理技術。言い換えれば、非効率を突き詰めた結果とも言える。 大切に大切に培われている職人達の世界。 

『非効率』を大切に受け取ることのできる世界線で生かされたいものです。

さぁ、明日からゴールデンウィーク。長期連休の方も多いかと、どうぞ楽しい時をお過ごし下さいませ。