アンティーク時計の革バンド選び

2023年10月20日(金)

爽やかな風にのって、甘くてすっぱい香りが漂う季節。何処からともなくキンモクセイの優しい香りがホワンッと届くあの感じが、とても心地よい。 今まさにあちこちで満開を迎えている。小さな小さなお花が集まって、あれほどまでに香りを遠くまで届けるのだから……、うーん、それにしても実に心地よい季節です!! 儚さに切なくもなるけれど、過去の想い出達がよみがえる。

風にのって届く香りが過去の想い出をそっと運んでくれる様に、時計やジュエリーなども想い出とともにそっと蘇らせたい、その復活のサポートをする事が小さな時計屋のお仕え事、そう改めて身体の深いところで感じさせてくれた。 この秋出逢ってくれたキンモクセイ達に、感謝だ ✨✨

時計を相棒の様に大切に使われているお客様Y様から革バンド選びのご相談をいただいた。その日の相棒はアンティーク年代のCitizen、時計バンド選びのメインはもう一点だったのだけれど。共に18mm幅ということもあり、両方にピタリと合うものを、という流れに。

二点の時計それぞれに、違う印象を与えてくれる革バンドにお出会いいただけた様で、Y様はご満足のご様子「コレいい!うん!コレすごくイイ!」と、ニコリと笑顔を下さった。 それを過程含めて共に体感させていただく事ができ、こちらも嬉しくなった。 『あー、頑張って修理屋続けてきてよかったぁ』と心から想える瞬間。

時計やジュエリーなど身のまわりのモノを大切する事は、時を大切にするという事。

きちんと息をする事は丁寧に生きるという事。極端にも思えるかもしれないけれどどうやら『そうゆう事』みたい。心地よさそうな流れにのって生きている人はモノを大切にしているし、モノを大切に使う人は気づけば自然と良い流れに導かれているもの。 そうゆうコト。

何より、モノとの向き合い方は人との向き合い方とシンクロしてゆく。相互関係、バランス、とも言えるか…。

ここのところ、そゆことに纏わる事象ばかりを視ている様にも想える。何処で誰とどう生きたいのか、考えるお年頃だからかもしれませんね。 

ご縁に感謝、いつもの事ながらそこに尽きる。 ありがとうございます!!

秋の土用入りを迎え、秋は深まり週末は寒くなるそうです。週明けは重陽の節句を迎える。速いものです…。時は静かに止まる事なく、確実に刻まれています。 どうか、関わるすべての方それぞれによき時が刻まれます様に。

アンティークモバードにカラシ色革ベルト アンティーク時計の革ベルト