アンティーク時計のメンテナンス

2023年8月29日(金)『本日8/29は火曜日のため定休日です』

この夏は暑い上に湿度も高くその影響でしょうか、時計内部に水滴やくもりが生じてお持ち込み、が例年に比べ多かった。いや、過去形ではなく今現在数日に一件程度はご相談をいただいています。中にはそのまま「動いているからもう半年以上このまま使っている」なんて強者もw。うむむ……心配だぁ。もし時計内部に水気が入ったり、ガラスの内側にくもりが生じたら、もはや1日も早く1時間でも早くご相談くださーい! (年代物のアンティーク時計は特に、ご注意ください!!)

例えばこんな感じ/タグホイヤー水入り事例

一番気になるのは年代物のアンティークの時計達のコト…。古参のアンティーク時計愛好家様方はご存知の方も多く、夏場はアンティーク時計達はお休みさせている方も多い。 ここ数年の昭和ブームなどで、ビンテージ・アンティーク、と呼ばれる時計を新たに向かい入れた方々はまだまだご存知ではない方も多く…、1人でも多くの方に情報が届くとイイな、と。

手巻きアンティーク/オーバーホール(分解掃除)

アンティークの年代では、時計ガラス誕生前のものも多くプラスチック風防仕様のものも多い。接着剤やパッキンの劣化が進みケース全体のどこかに隙間ができているものもある、よーく見ると全体がほんの少し歪んでいるものもある。例えば、昭和の頃の住宅のサッシや扉を想像してみてほしい、それと同じ。

アンティークSEIKO
SEIKOアンティーク

手作業で丁寧に作られている部分が多いからこその美しさや、繊細なデザインのカッコ良さがある。私もアンティーク好きなのでコレがたまらなく心惹かれるッ✨同時に、経年と共にガラスとケース、また裏蓋やリューズ部分、などに些細な隙間が生じているものも多く味がある分丁寧な取り扱いが必要にもなるわけで。

SEIKOアンティーク

アンティーク時計の修理は、この20年力を入れてきたからこそお力になれる事も多いのでは?と思っている。生き物も、家具も、車も、お家も、なんだって年代物の維持は少しの気遣いが必要、て事かな。 オーバーホール(分解掃除)、革ベルト交換、プラスチック風防交換、などなど、アンティーク時計のお困りごとは諦めずにご相談ください! 「近所のお店で、百貨店で、断られて諦めていた」そんなお声を聞くたびに残念だな、って。引き出しの中で眠っているアンティーク達が良きタイミングで目覚め、新たな時を刻める様になるとイイなぁ。

さて、今日はあっちこっち早朝より予定いっぱいの1日です、大切に時を刻もう!

皆様もどうぞ充実の1日をお過ごしください☆