12月11日(金)
17年ほど前からご利用くださっいるお客様 Bさまから、10月にお預かり
させて頂いていたROLEXロレックス手巻きのアンティーク。
オーバーホールを済ませ、無事に退院の時を迎え、無事にお手元にお戻しを
させていただきました。
なんとも愛らしいサイズ感、全身のシルエット。
文字盤の劣化、手書きされている数字や文字の「やけ感」すらもが、
長い歴史を刻み続けている貫禄もあってか、とても潔く、
カッコよく視えた。
運の良さもあるだろうが、職人の技術、そして気合いと根性の甲斐もあってか、
アンティークの中では比較的精度は良く、±数秒/24h 程の精度で復活の時を迎え、
新たな時を刻み始めた。
私たちが生まれる前から時をきざみ続けているアンティーク達。
誰の腕の中でどんな時を刻んできたのでしょう。そんな想いに焦点を当てると、
スッとどこかにタイムスリップできそう♡ な気持ちになる。
革ベルトは🇫🇷ロシェ・ジャパンのバッファロー、パールカラー。
初めて出逢ったばかりの時計と革にも関わらず…
革の優しい質感とお色が、年配の時計を優しく引き立て、貫禄ある時計が革の新しさを
静かにフォローし融合しているというか。
この感じ、なんていうのかな…言葉が見つからない(苦笑)
この時計デビューに携わったであろう多くの過去と、イマこの令和2年と、
コレからずっと先、この時計が刻み続ける先のイツカ、が。
ピタッと繋がったというか、重なったというか…、そんな瞬間を感じて、
ジワっと胸が熱くなった。
「袖ふれあうも多生の縁」全ての時は繋がりの中にあるのでしょうね。
B様のおかげでとても気持ちの良いお仕事に携わらせていただきました。
ありがとうございます。
どうかBさんの腕の中で気持ちよく時を刻み続けますように、と送り出した
ロレックス手巻きオイスター。
コレだから、アンティーク時計の修理受付はやめられない!!
て思っちゃうわがまま店主です(笑)