イタリアのモノづくり
取引先のジュエリー職人Uさんにお声がけをいただき、
あるセミナー講演に出席させていただきました。
講師は、ブルガリの専属デザイナーを長年された後、
昨年帰国されたばかりの安藤 創様。
日本とイタリアの人の感覚、感性の違い。それに、デザインがなぜ日本とイタリアと
こうも違うのか。なんてことを分かりやすくお話し下さいました。
イタリア人は、良くも悪くも身勝手でワガママ。
プロダクトアウト、商品の企画開発において作り手の論理や計画を最優先。
作りたいものを作る!美しさ、カッコよさ、新しい!そういったことが最優先されるそうだ。
つけ心地や作る工程なんかを考えたりは一切しない。
つけ心地を求めるのなら何も身につけない!!これが一番!と考えるそう。
だからあの斬新な、つけ心地の良くないジュエリーができるんだー☆なんて、
納得ー(^^;; 要するに、身勝手は社会悪ではない!て事。
一方、日本人は、身勝手は社会悪と捉えることが多い。
作る工程に携わる人のことや、実際に使う人の使い心地やメンテナンスの事まで
気遣う訳で…(#^.^#)ここまで感覚が違うとそりゃ違うモノができるはず。
そんな事を想わされました。
コツコツと商売にする日本と、商売気よりも芸術性を求めるイタリア。
面白いほどウラオモテ。
私の知っている事だけの狭い世界の中で、なんでも自分が普通と捉えがちだけれど、
実は自分の感覚なんてあくまでも自分だけの感覚であって、
自分の普通がみんなの普通とは限らないんだなーと、改めて思えた。
どちらが好きかはこれもまた自由。
私は背伸びしてオシャレにするよりも、より裸に近い楽チンさと、
使用感の良さが優先かな〜 だから国産が好きッ (^^;;
違う感覚の誰かの気持ちを知る事で、また自分の中に新しい世界が広がる。
モノづくりの根源。根っこの部分を覗き見た様な時間をいただきました。
少し先の事ですが、9月には日本の、東海のモノづくりの職人展が開催されるそうです。
同じ職人と言っても様々な職種。
友禅、絞り、帽子に麺。左官や建具、扇子に仏壇、貴金属時計はもちろん
写真や楽器。東海の職人大集合らしいです。
体験や、実演などのイベントもあるそうです。
興味おありの方はチェックなさってくださいッ(^-^)/
明日からまた新しい自分でいけそうな気がします!!
ご縁にただただ感謝ですー☆
テル