あたりまえのこと

2022年1月8日(土)

ご縁のある同業他社さまの店舗に年始のご挨拶に行かせていただきました。かれこれ20年ほど前に初めてお会いしてからのお付き合い、業界では父親の様な存在のAさんがお元気そうでホッとした7日。生きているとナンヤカンヤありますものね、業界の代先輩方には少しでもお元気に現役を続けていただきたいものです。

ついでに視野に入れていたのは高島屋10Fで開催中の「杉原千畝展」。イスラエルに旅をして以来、名古屋や京都などで幾度か訪れたことのある展覧会ですがご当地名古屋駅開催とあらば行かなくては、と。

「人としてあたりまえのことをしただけ」

入り口で出逢ったこの言葉が、ズシーンと奥に響きました。

杉原ビザとも呼ばれているそのビザによって、多くの人の命が救われた。 岐阜県生まれ、桑名、名古屋、などを経て早稲田大学から外務省へ。   数年前、イスラエルのホロコースト記念館で私が目にしたその時の状況は、それはそれは直視できるものではありませんでした、今でも夢に見たりするほど。

イスラエルには、杉原千畝の名が刻まれた記念碑や道路も存在し、今も感謝され続けている。

正当な理由も無い迫害から逃れるためにともがく難民に、想いを向け実際に手を差し伸べる、とはどれだけの事か…。 まして本省の意向に背いてまで最後の最後までビザを発給し「お元気で、幸運を祈ります。」と声をかけ続けたという。 その姿を以前見たドラマと重ね想像するだけでも、壮絶だ。

狂気的な群集心理が沸騰し渦巻くその流れの中で、自らの信念に従い行動する事はなかなか出来ることでは無い。自らの立場より目の前の人々の想いに応えた日本人の存在は、確かにあった。 それを思うと、今この様な時の流れの中にいる私たちこそ、知り学ぶ必要があるコトの様に想えます。    (私の場合、まずは静かに自分と向き合い、自分の信念と向き合う必要ありだなっ)

9日(日)まで開催されていますので機会ございましたら是非行かれてみてはいかがでしょうか。(チケットが一枚手元にございますのでよろしければお声がけくださいね、差し上げます)

寒さ絶好調の週末になりそうですが、どうぞあたたかな時の流れの中でお過ごしくださいませ。