2021年5月30日(日)
小さな時計屋創業3年目頃からだったかな、自分自身がアンティーク家具好きなこともあってか、アンティーク時計・アンティーク貴金属の修理関連部門が少しずつその間口を広げていったのは。
「アンティークに力を入れている」というよりは、「古いから修理不可」と決めるメーカーや職人のその線の引き方と業界の当たり前をぶち壊したかった。というか、、、。「なんなら古くてもう今は買えないモノだからこそ、修理したい」と人はそう思うものなんじゃないのか!?と……「当たり前にそう感じた自分」に自分が応えていった、だけなのですけどね(笑)
ご相談をいただいたからには、出来得る限りなんでも!想いが宿るモノの復活のお手伝い!! ハイ喜んで!! その上どれも全て、期待よりちょっと上でお応えして差しあげたい。「できません、不可能です、なんて言葉は禁句、それいう暇あったらできる方法を探そう。」「期待に応える+アルファ」の提供。そう決めて、そう思いそう信じ、職人さんとの関係を気づいてきたつもりでいる…。
今回、ご常連のK様からご縁をいただいたロレックスが、ようやく無事退院を迎えた。アンティークの手巻き、オーバーホールに加え、天真の作成などが必要となり、少しまとまった予算が必要にはなったけれど、でもとっても気持ちよさそうに時を刻みはじめ、新調したモレラートの革とも相まってなんともイイ風吹かせていた。
手巻き、アンティーク、ロレックス、といえば、昨日の私の相棒も。
東京の下町で仕上げられている二重巻き様エミッタシリーズの革をつけてぐるぐるゆったりと手首に巻きつけて使用しているから時計というより、ブレスレットかな(笑)
アンティーク。手巻き。ROLEX。共通点があるとはいっても、その詳細はホントそれぞれ。お持ち主様の心が、一番しっくりと落ち着く、その感じがベストかと。
17年向き合い突き詰めて来たつもりだったけど、修理業は、奥が深い〜!! だから楽しいのもあるかっ(笑)
皆さま楽しい日曜日をお過ごしくださいね。