20213月7日(日)
時計をお持ちになられ、「もし動くものなら、是非、動かしたい。」そういった類の
お声がけ、ご相談をよくいただきます。(それが主なお仕事なのですがっ 笑)
お伺いすると、お譲り受けや形見のお品となったものが多い…。
その時計、そしてお持ち主にとっての、「その時」がきた時に、こうしてたまたま、
お預け頂ける修理店であったことに、感謝し、携わらせていただく。
もちろん中古購入し届いたばかりのモノや、2〜30年前のご自身が愛用していた時計、
なんて場合も同じなのですが。
こちらのタグホイヤーは、「形見となり、なんとか動かせるものなら。」
というご相談でした。
オーバーホール(分解掃除)一式と共に、針先の夜光塗布をご提案させていただき、
共に施させていただきました。
針先の夜光が変色し割れてしまっていましたが無事、綺麗になりました。
(綺麗でしょっ!笑)
先のお持ち主様が大切に腕に乗せていた時計が、ご縁により継承された次のお持ち主
様の想いによって、「その時」を迎え、こうして想い出と共に復活の時を迎える。
時計は時を刻み、知らせるものではあるけれど、それだけでなく…。
先代の刻まれてきた時の、続きが繋がる。というか…。
想いと共にいのちの続きが継承された、というか……。
なんとも言えないキュン、そしてツンッとする、たまらない瞬間に出逢う。
その上、お持ち主様からは、喜びの笑顔と共に感謝の言葉を頂けちゃうのだから。
あーん!!なんて素晴らしいお仕事!!
そんな素敵を小さな時計屋に届けてくださる多くのご縁に
ただただ、感謝しかない。ありがとうございます!!
まだ少し、もう少し、頑張ろう!!