2021年12月6日(月)
帰り道の夜風がグッと冷たくなりはじめました。 その風が頬にあたる感触と、帰宅後に向き合う禊行事の進み具合とによって、急に師走感が迫ってくる…、不思議と毎年同日にそう想うのだから、面白いものですッ(笑)
店頭では、長々止まったままで置かれていた時計の電池交換や革ベルト交換に関するご依頼が増える季節です。
長々と止まっていた時計の場合、電池交換後、短時間のうちに遅れや止まりなどの動作不良がみられるものも少なくなく、お時間の許される限り動作の確認を作業後2〜30分させて頂きたいな と考えています。
中には「そんなに時間がかかるのか、遅いならもういい!」など、お叱りのお言葉もいただくのですが、「お金を払って大丈夫だと思って持ち帰ったら止まってる!」というお電話をいただく事もあるのが実情。
①リスクばかりをお伝えし、大きな修理前提でお話をするのは違う
②たとえ、電池交換であってもお代をいただくからには、きちんと動いてくれる事を確認してからお渡しする
この2点の事から、少し余分にお時間をいただいております。
お時間のご都合、電池交換作業に対する思い、皆様それぞれかと思いますが、数ヶ月数年止まっていた時計、年代物の時計、を触らせていただくからには、今一度心して、可能な限り『小さな時計屋クオリティ』を落とさないように。 出来るだけ丁寧なご説明の上、ご理解を頂けるよう努めていくのは私の役割りだと改めて実感した日曜日でした。
言葉、姿勢、大切ですね。
そして、とても深い………。