時計ケースのメッキ仕上げ

2月18日(木)

今日は、メッキが剥がれた時計について。

長年使っていることによって、擦り減りや打ち傷の上に経年劣化が加わり、

腐食が進んだり、中の地が出てきてしまったり。 症状はそれぞれ。

『時計のメッキ剥げ』

修理のご依頼としてあまり知られていないのもあり、実際にはご依頼自体も少なく、

その修理について対応しておられる修理店も少ないのが実情かもしれません。

【小さな時計屋はケースのメッキ剥げの修理にも対応できますよ】

一般的に、工程として時計のガラスもムーブメントも全て外し、ケース全体のメッキも

剥がし、綺麗に裸ん坊にした上で、再度メッキをかけ直すことが多いです。

モノにより、状態により、納期も金額も変わりますので先ずは診察から。

どうぞお気軽に小さな時計屋にご相談下さいね^ ^

本日ご紹介のカルティエのケースは、メッキも厚くかかっているので、

今回は全体ではなく部分的に段差ができない様にメッキをかけ直しさせて頂きました。

その後ガラスを付け直しムーブメントを納め、電池交換をさせて頂き外したベルトも

装着。 こんな感じに仕上がりました。

(17,000+税/2〜3週間)

時計はこうして修理すれば復活できる⭐︎

そのために修理屋が在るのだから(笑)

ちょっと話がそれるけれど、人はさ……。

長年同じ環境に身を置くと、そこで流れる日常が「普通」と錯覚し、いつしか浸かる。

そして「ナゼ?」を考えなくなる。考えず、動かず、やらず、言わず、かたまってゆく。

すると周りに愚痴や不平不満を放つ。

しかも文句と批判ばかりを、大きな声をあげて。それでも人は「イイ人」で在りたい

のでしょうか、イイ人ぶって偽善者となりがち。

何か、誰か、を批判するより、自分のできることを考えて実際動いていたらそれが一番

気持ち良いはずだよな〜。  なんて思ったり(笑)

イイ人のふりしても、何もしないくせに文句と批判ばかりではね…。

無垢ではないメッキはいつか剥げるのもです。

時計の様に再メッキを繰り返すのではなく、小さなことをコツコツと。

静かに積み重ねてゆくことで、中地の無垢をピカピカに磨いてたいモノです。

今日もいっそう冷たい一日になりそうですが、心の中ポカポカにしてお過ごしください☀︎