掛け時計の修理

2022年5月13日(金)

新緑の美しい季節だぁ〜、あっち行きたいこっち行きたい、なんて思いながらも現実はその時間すらも作ることができず…(苦笑) 栄地区久屋大通(地下鉄1〜2区間の徒歩圏内)で充分遠足気分を満喫⭐︎と感じられるある意味幸せ者のイソジョ(五十女)です。  とはいえ、新緑満喫についてアレコレと考えていたのですが、それも束の間…。  まるで梅雨入りを感じさせる様な空模様の名古屋です。

今日は時々訪れる「流れ」に合わせて、掛け時計、置き時計を含むクロックの修理について少しご紹介を。

クロックと言っても陶器・プラスチック樹脂・木製・ガラスなど、その素材だけでも多種あります。 ひっくり返して裏側の機械(ムーブメント)をみても、「普通の黒いプラスチック製の」と感じるかもしれませんが、それも同じ様に見えても幾つもの種類があり、針との相性があるので「どれでもイイ」という訳にはいかない…。

今では当たり前の「クォーツ時計」(電池を入れたら動く時計全て)がこの世に誕生した頃の年代物と思しき陶器時計に出逢い、深いところで感動を覚えました。言葉にすると、トランジスタ・テンプ付きの電池時計というのかな。 半世紀以上前から時を刻んでいるであろうそのSEIKOムーブメント自体もさる事ながら、その土台となっているのは、両手でも随分重たい陶器の焼き物です。高さ7cm直径25cmの大きな陶器の器。チチチチッと小刻みに打つ音からは、とても強く且つ優しい波を感じます。

海外旅行先で出逢った想い出のひまわり時計。この15年程ダイニングで時を刻んでくれていた様ですが、秒針だけが動き、長短針が動かなくなってしまったとの事でした。 手描きで丁寧に描かれ焼かれた陶器のクロックは手に取ると一筆一筆が本当に美しい。 ドイツ製のヘルムレ社のムーブメントが搭載されているのでコレを交換させて頂くことになります。

針が剥き出しのデザインの掛け時計や置き時計は、湿度や温度などお部屋の環境の影響も受けやすいため、お台所付近や洗面、洗濯物を干す部屋などは避け、一定が保たれやすいリビングや寝室、子供部屋などにおいていただくのがお薦めかな。

お家から出すことはほぼないけれど、そのお家の中でただ、住まう人のために静かに時を刻み続けるクロック達。 主役ではないけど絶対的名脇役とも言えるクロック達の不調時に、携わらせていただけるご縁に感謝です。

「小さな時計屋で治してもらってから、なぁんかイイ感じなのよね〜」なんてさッ(笑) そんな風な、ナニカをそっと流しこみ、お渡しする事ができたら、なんて事を本気で想像しながら、重過ぎない程度のありがとうと感謝の想いを汲めて、お仕えさせていただきます。

ありがとうございます!!                       皆様どうぞ、ご安全に今日をお過ごしくださいませ〜^ ^