掛け時計の修理

2021年6月11日(金)

2021年6月10日新月、そして時の記念日。 皆さまいかがお過ごしでしたでしょうか。

新月● ゼロを迎え新たな始まりの日。そして中大兄皇子と漏刻の存在によって日本で初めて時を知らせる鐘が鳴り響いた、時計の始まりとも言える時の記念日。 モノゴトの始まりを意味するそれらが重なった日。しかもイマのこのタイミングで(笑) こじつけ好きな私にしたら、偶然なんかではなく必然性と合点ばかりを隅々に感じた一日をいただきました。

地下街の静けさに加え、それとは別の種類の「空気の鎮り」も感じ、「心を鎮め、冷静にモノゴトを感じ見よ」という天からのお告げかな。なんても想えたり(笑)

店頭は静か、とは言え店内には多くの腕時計や掛け時計達が入院していて、それぞれムーブメント交換待ちや、針交換とさし直し修理を待つもの、そして修理後の動作確認中のものもあったり。

いつも想うけれど、まるで入院患者さんを受け入れている病院みたいだな。て…。 症状に合わせ、お持ち主さまの想いに合わせ、少しでも調子良く、気持ち良く、時が刻める様に。時計だけでもお持ち主さまだけでも無いようバランス良く。退院しお持ち主さまのお手元に帰るその時まで、精一杯サポートさせていただくのみだな。

かけがえの無いこのお仕事に出会えたコト、ココに至るまで。良きも悪きもなく、全てのモノゴト、人々とのご縁に感謝の想い溢れる時の記念日。

心鎮めて朔日詣りをすませ、静かに流れる時に気を寄せ。

さて、いよいよこれからが楽しみです。