「価値」とは
毎日、数十人のお客様から時計についてのご相談をいただきます。
たとえ、1,000円であっても「高いからいいや」とおっしゃる方もみえます。
ブランド、素材、防水性、機能などにより、50,000円であっても、
「おー!安い!それでは是非、お願いします。」とおっしゃる方もみえます。
その感覚、は皆それぞれ。 という事。
そして、(何故今なのかわかりませんが)不思議な事に、
昨日突然、頭の中が「?」「?」「?」「?」でいっぱいになりました。
修理やメンテナンスのお話をしている中で「それだけの価値ある時計??」
というご質問が、意外なほど多い という事実に、今更ながら気づいたのです。
……… この場合の「価値」とはいったい!?!?!?
何をもってしての、価値のある無しを私に問うてみえるのでしょうか。
何を基準にお答えするのが、お客様にとって利益ある事になるのだろうか。
この場合の「価値」を少しでも理解したい…。 と。
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Wikipediaには、
価値(かち)とは、あるものを他のものよりも上位に位置づける理由となる性質、人間の肉体的、精神的欲求を満たす性質[1]、あるいは真・善・美・愛あるいは仁など人間社会の存続にとってプラスの普遍性をもつと考えられる概念の総称。
と記載がありました。 (by Wikipedia)
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(あくまでも) 私の価値観では。
長い間お使いになって来られたモノ(時計)には、必ず持ち手や使い手の想いが
篭りますので、この先もご縁を紡ぎ、時を紡ぎ続けて欲しい。と…。
「お金なんかで買えるものではない。」 …そう考えているからこそ、
修理屋をやらせていただいています。
お客様は、そんな話ではなく、金銭的な価値を知りたいのでしょうか。
だとするとそれは、定価といわれる販売当時の価格がお知りになりたい、
という事なのでしょうか。
それとも。
手放すとしたら、と考え手放す場合の買い取り価格がお知りになりたい、
という事なのでしょうか。
うむ…。コレはその方によっても、全くお話が違ってくるのでは?!
「価値」という言葉について、改めてスポットを当ててみる必要が
あるのでしょう。
私(店側)の持つ勝手なの思い込みも、一度手放す必要がありそうです。
この???に、気づけて良かった…。
いや、ここからが課題です(笑)
てる