いち、イチ、を丁寧に

2021年8月22日(日)

8月も、気づけば残りあと10日、いよいよ18期末を迎える小さな時計屋です。

ここのところ、いろんな方から想いのこもったお手紙を頂いたり、お電話をいただいたりすることが多く、なんだかその度に全身が震え、都度深く感動しながら過ごしています。

歳を重ねたからでしょうか、涙腺のしまりが悪くなったからなのでしょうか…。  本気で胸が震える程の感動を味わうことができるようになったイマに、感謝ばかりです……(泣笑)

封を切り紙を手にすると、書き手の想いに直接触れるというか…、同じ風が吹く。 筆圧や書体、紙やインクの香り、全てから、書き手の姿勢や想い、言葉にはされていないメッセージや声までもが、ダイレクトに胸の奥深くまで届き、全身を駆け巡る。まるで一粒の雫が波紋になって拡がるみたいに。

電話、メール、LINE、などSNSで世の中が便利になればなるほど、手間暇のかけられた人の想いに直接触れることが貴重なこととなっている今、それを察する感度も益々必要になってゆく気がします。 心のこもったお手紙をあちこちからいただき、改めて多くの方の想いによって自らの身体が、命が支えられているのだと実感しています。

色々あるけど、いや、色々あるからこそ、のイマ。感謝と喜びの中で、沢山の方々の想いに応えることができる店で、自分で、在りたい、と。つくづく感じる週末です。

モノ、ヒト、コト、全てのご縁に感謝。