「再会」という名の下に

「再会 」という名の下に

1〜2年ほど前に、お声がけくださった東京お住いのS様。

お仕事で名古屋へは、定期的にお越しになるとの事。

穏やかで優しい笑顔や物腰に品の良さを感じ、とってもステキなお客様。

お会いするだけで、なんだか神様からご褒美をもらえたんだと実感する(笑)

本日S様がお久しぶりにお立ち寄り下さいました。

でも……。

これは嬉しい事なのかどうか(ノ_<)

ちょうど一年前に、少し大掛かりの修理とオーバーホール(分解掃除)を

させていただいたアンティークのウォルサム。

再度不具合を起こした、との事…(ノ_<) 

 手のひらにそっとおさまるイイサイズのシルエットに、

とッても繊細で細い足の長い針。

触らせていただいたら、

どこかまで来ると長〜い針が重なってしまい止まってしまった。

再度お預かり させていただきました。

お預かりの際もS様は、

穏やかな笑顔で「歳だからなぁ〜夏バテかな」とクスリと笑っておられた。

その柔らかい笑顔をみて「なんとかしたい!!」と、

瞬間強くそう想えた。

しばらくお預かりしますが、きっとまた復活させてお渡しします!

心の中でそう伝えた。

大好きな時計との再会は嬉しいのに、

不具合では嬉しくないのは当然の事で……

ただひとつ想うのは、「あーやっぱりダメだったか」ではなく、

再度、小さな時計屋に迷いなく足を運んでいただき、

「あーいたいた。いてくれて良かった。夏バテみたいなんだ」と

お声がけくださるお客様がいる。

て事の幸せ!!

誰かの想いに応えられる店、人、になろう! 
ありがとうございます、精一杯顔晴らせていただきます(#^.^#)

テル