SEIKOキネティック(AGS)の修理

『本日1月24日は火曜日の為定休日です』 🌙三日月 初地蔵

お正月太りもイマイチ解消されないまま、季節は大寒から立春へと進んでいる。春に向っているとは言え、一年のうち一番 底冷えする季節。そこに加えて全国あちこちで大寒波予報が出ており、要警戒!!との事のよう。

くれぐれも皆様(いろんな意味で)安心安全、凡事徹底で過ごしましょう〜。

人同様時計も湿度、気温、極端にその差が出る季節は不具合が出やすい!?

以前職人さんから聞いたことがある。

「時計というのは腕に乗せ共に時を刻むと人の体温で潤滑油が良い状態を保ち、調子良く動いてくれるもんだ。」と…。(本当か否かは分かりませんが、私はどこかでそれを信じています)

その影響なのでしょうか。数十年経つ年代物の時計たちが次々にオーバーホール依頼として運び込まれてきます。

中でも思いっきり引き寄せているのはSEIKOキネティック(AGS)でしょうか、いくつも、いくつも。

一ヶ月程の納期をいただき、オーバーホール。内容はその時計の状態にもよるが、外装の洗浄クリーニング/分解掃除一式/充電用二次電池交換/パッキン類の交換/記載のある防水耐圧試験/最終で、お渡し前にキネティック専用充電器にて充電満タン。

キネティック、またはAGSと呼ばれるこのシリーズ。ご存知の方も多いかと思いますが、機械式のローターの動作で充電電池を貯めていく、という特殊なつくり。電池式時計と機械式時計のあいだのいいとこ取り!?

電池交換をすれば復活する!と思っておられる方も多いですが、時計の潤滑油もさすがに数十年経てばオイル交換が必要。(わかりやすく言えば車と同じ、という事でしょうか。)

少しでも分かりやすいご説明、ご納得の上でメンテナンスを進める、この流れを一番良いかたちで提供できるよう、日々経験を積み重ねるのみ。

セイコーキネティック/AGS をお持ちの方々〜、どうぞ貴重な日本の技術遺産でもある時計たちを守ってゆきませんか。 メーカー自体が修理不可能と判断した年代ものですら、職人の技術と手間暇をかければ何とかなるものです。 非効率かもしれないけれど、そこにこそ何かが始まるスイッチがある様にも感じたり(笑)

手間暇・手仕事・非効率、コレぞ日本の宝かと(笑)

最後までお読みくださって、ありがとうございます😊