運命の赤い糸

運命の赤い糸

経緯(いきさつ)とでも言うのだろうか…。

かれこれ10数年、15年程になるだろうか、……あるアンティーク時計と出逢った頃のお話。

巻き込み式の時計ベルトを別作オーダーで作らせて頂いた事があるその時計。

1950〜60年代のものかと思われるレディスのコロンと丸いケースと

文字盤内のデザインがとっても可愛らしいその時計。

当時、メンテナンスも託していただき、分解掃除もやらせて頂いた。

それ以外にも、あれこれと…携わらせて頂き、すっかり気分は主治医だった。

関わらせて頂いた数年、初めての事にチャレンジさせて頂いたり、

これはさすがに邪道?!……と思えるような、新境地に手を出し

することをお許し頂いたり、とにかく多くの学びと経験をさせて頂いた。

今、この環境で、お客様方のご相談に対し、あれこれと対応ができるのも、

あの頃があったからだ。  と心から感謝している。

そして今、その時計は……なぜかいきさつを超えて、私の腕の中にある。


この時計を見る度に、腕に乗せる度に、「 人の想い 」 や「 ご縁 」 について想う。

遠い遠い昔から私は、この時計に  ご縁があったのであろう、と……。

結果 、「今、在るべきところへ」と言うことだろうか……。 


あるお客様が、素敵なマイセンのアンティークカメオをお持ち込みになり、

フレーム作成をさせていただくことになった。

「遠い昔、コレを作っていたかもしれない…(^^)」なんて仰った言葉が、

ジーンと胸に響き  、あッ  なるほど、そうかもしれない。     イヤ、そうなのだろう!! と思えた。

モノと人、ヒトと人、 はきっと、 そんなご縁の赤い糸で繋がっている〜╰(*´︶`*)╯

そんなことを何度も感じた土曜日でした。

テル