アンティーク掛け時計の修理

2023年3月21日(火) ㊗️『 本日火曜日ですが祝日の為営業します』

一粒万倍日・天赦日・寅の日、なんだか陽の良さそうな2023年春分の日。 火曜日ですので小さな時計屋は定休日を返上し、営業させて頂きます

ここのところ心身共にすっかり春気分で暖かいものだと想い込んでいた。 極端な寒の戻りとなった週末 尊敬するSa様より「似合いそう」なんて素敵なお言葉を添えて春のお裾分けをいただきました。 生涯忘れ得ることのない大切な記念日に合わせたかのように。極寒の桜開花宣言までもが重なった事を、なんだか嬉しく想ったりもして。なんともバランス良き流れの中に今日を迎えています。

春のお裾分け
春のお裾分けをいただきましたS様ありがとうございます!

想いが込められるとその想いがモノに宿る、宿ったモノを手にすると同時にその想いを引き受けるコトになる。 当たり前にも思えるコレが、本当は奇跡なんだってコト…。 (美味しくなぁれくるくるのおまじない、のような。よしよしお手当て、のような。そんな感じだろうか)

アンティーク掛け時計の修理が仕上がりを迎えました

職人の手間暇や時間、想いを全てひっくるめての匠の技。その全てを受けて復活の時を迎えたアンティーク時計が、最終動作確認に入った。 チッチッチッチッチッッ…。手巻きゼンマイ式クロック特有の、なんとも言えない音を静かに、そして強く響かせてくれている。その音を聴いているだけで心の中が緩み暖かくなってゆく…。

このアンティーク掛け時計が作られ1世紀弱だろうか。この時計が奏で刻む時音トキオトを、一体どれだけの人が聴いてきたのだろう。時の流れの中で傷がついたり、遅れや止まりが生じたり、ついに動かなくなった時のコト。私の想像はこの時計がデザインされる前にまでさかのぼり、どこまでも膨らむ。 そして、なぜかこのタイミングで、なぜか小さな時計屋で、治そう!とそう思い立ったコト。 それがナニカのはじまり。

そうゆうコト。(エ、ナニ言うてるの?ですねッ)

神話の時代からいやもっと前から脈々と続く時の中で、大切にされてきた想いを気づかずとも受け継いでいる私たち。

このお仕事に就けた仕合わせから、私は今生最も大切にしたいコトを教わった。

できるできないはもちろんあるものの、できる限り出来るコトを考えます。その為の職人たちとの繋がりがあるのですから。 「これはさすがに無理か」なんて年数だけで判断せず、どうぞ諦めるその前に、小さな時計屋に診せに来てみては?

ナニカが変わるきっかけになりましょう。

さぁて祝日です、皆さまどうぞ感謝の内に身をおき充実の時をお過ごしくださいませ。

宝物/みんなピースみたいなもの