手巻き懐中時計修理

2022年2月11日(金) 建国記念日㊗︎

アンティーク懐中時計の修理

このちいさな、小さな時計屋を支えてくださっているご常連様の中に、安土桃山時代〜江戸の頃活躍した戦国武将の血を引くYさまがおられる。

モノを、ヒトを、コトを。 どんな時も変わりなく、ひとつひとつ丁寧に向き合う所作(姿勢)がとても美しく、朗らかな笑顔があたたかな温もりを届けてくださる方。そのY様から、年代物の手巻き懐中時計の主治医をお任せいただいたのはもう随分前のこと。

時折お立ち寄りくださり「そっと巻きあげながらデスクに置いて大切にしていますよ〜」「元気に動いてくれていますよ」「いつもありがとうございます」などと、都度温かい言葉をかけてくださるのです。(とんでもない事でございます、かたじけなさで胸が熱くなります)

今年の入り、遅ればせながらの年始のご挨拶の頃には動いていたそのアンティーク時計が、ある日「違和感と共に動かなくなってしまった」という事で改めてお預かりさせていただくこととなった。

私にとっても、大変思い出深く 懐かしい手巻き懐中時計。 かれこれ8年程前でしょうか、小さな時計屋初の自社ホームページを作成していた頃、ちょうどその頃に携わらせていただき、その後仕上がったホームページにこの時計の写真を使わせていただいたのです。 大切に、想いを持ってモノに向き合うYさんのお姿は今も尚変わらず美しい、時計に触れさせていただくだけでそれが伝わってきます。

この度突然(突然でもないか笑) わたくし、ネットに注力することから少しずつ離れる事を決めました。

これだけ世間の流れに影響を受ける中で、時代に逆光している事も承知、更に来店人数も減ってしまうであろう事ももちろん認識しています。    それでも、スタッフ共々、やりたい事・やれる事の中で、ご縁を下さる方に対し心から喜びいただける店になりたい。 これだけ規模の小さなお店と、ご縁が繋がる方がいったいどれくらいいらっしゃるのかは分かりませんが、結果ドコヘ導かれたとて後悔のない様に。スタッフと共に日々感謝と喜びの中で時を刻んでゆきたいと、腹の底から想うに至りました。

同タイミングでY様から改めてこの懐中時計をお預かりさせていただき、携わらせていただく事となった事もが、偶然ではなく必然と思えます。

HP作成というあの時の大きなチャレンジから8年程、毎日続けてきたブログの更新がされていないことで、多くの方がご心配くださった様です。(お気にかけてくださった方々ありがとうございます😊) ご心配をおかけしてしまいました。

が。私は、とても元気です(笑)

これから更に、これまで以上にマイペースの道を歩みますので、ご縁をくださる皆々様、どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。

どうぞ皆様、この週末三連休ご安全に笑顔でお過ごしくださいませ。