小さな時計屋が目指してきたコト

2022年8月5日(金)

街の小さな時計修理屋さん

延々と続く時の流れの中で、ナゼかココにいる。しかもこのタイミングで。おそらくご縁ある皆さまと、共に。 

訪れたことのない土地、見たことのない景色、会った事のない誰か。なぜか今年はやたらと『多少の縁』を感じる事多く、おかげさまでステキなスパイスをふりかけて頂いているようです。

どこでどう深く関わる事になるのか、ならないのか、そんな事は分からないもの。 そう想うと、全てのモノゴトが少しずつだけど『自分ごと』になってゆく様な…そんな気がしている。

それぞれ同じに見えても症状の違う時計達の修理やメンテナンスを業とし、日々関わらせていただきながら、ほんの少しずつでも自分自身が磨かれ、人生収まるべきところへ収まるようにと、導かれているのかなぁ。

全てはうまくいっている。 これを信じていたら救われるかな(笑)

という事にしておこう。

例えば時計の修理。全ての時計が同じ金額、同じ納期、同じ内容、で修理完了するわけではなく。それぞれの機械の種類、特性、経過年数、そして症状や状態、使い方、によりすべて異なるもの。それからもちろん、お持ち主さまの予算、納期、治療内容などのご希望や選択によっても変わる訳で。

目には同じように見えても、全てが違い、同じ修理はふたつとない。これをどうご説明させていただいたら分かりやすく互いにとって良いのか、後で「聞いていた話と違う」となるのも避けたい。修理の流れには、時計(モノ)・お客様(お持ち主さま)・小さな時計屋だけではなく、材料店・職人・メーカー。とにかく多くの人々が関わり合いながら創り出し循環しているのだから。 そのような事をあれこれと、20年弱ずっと真剣に考え続け、ただただ試行錯誤を繰り返しながら続けている。

強く想うのは「まるで離島の診療所を想わせるような、田舎街にある町医者のような、そんな感じのする小さな時計修理屋になりたい』てコト。

多くのお店の中から小さな時計屋を選お選び下さった方の、時がそれぞれにナニカ変わってゆき、イイふうに導かれますようにと、匠の技術と祈りを込めて一意専心。

皆さまどうもありがとうございます!幸せな今に感謝!

お盆まで1週間程、どうぞ皆さま先縁に気を向けお過ごしくださいませ✴︎