夏向きベルト 〜ウレタン・ラバー編〜

2021年6月5日(土)

ここのところの急な蒸し暑さや、衛生面に対する意識など、外からの影響もあり(それから引き寄せも(笑)) 時計のベルト交換についてのご相談を数多くいただいており、静かなながらも大変ありがたい時をいただいています。

「夏のオススメ」として、裏ラバー本革のシリーズや、ウォッシャブルカーフ(これも本革) 、ナイロン製のNATOタイプ、など色々なベルトを時折りブログやInstagramなどでご案内させていただいているけれど、ちょっとこのあたりでいったん、思考を戻して。 原点に戻って改めて、ウレタンやシリコンラバー素材のモノをほんの一部ですがご案内をさせていただこうかな、と。

これは、お客様との会話の中から思いついた、いや、思い至った、のがきっかけです。  「どんなに、汗水に強く、耐久性を、と加工が施されていたとしても、たとえ特殊な革であったとしてもさ、革は革で、ラバーやウレタンはやっぱりラバーやウレタンですよね。」て笑〜。

従来の革よりは染色方法、持続性、退色や経年劣化についても、強化されていてもやっぱり確実なのはウレタン、シリコンラバー、天然ラバー、などと呼ばれる確実に水分に強い素材、なのだろう、と。

(もともこもない事自分で言ってる…苦笑)

そしてまた、いくら汗水に強くても、時計自体がその耐水性を伴っているのかは別問題でもあり…。 てことは、『お持ち主さまのご希望がどこにあるのか』そして、ソコに少しでも近づけるご提案を! と……。そう思うんですよね。

ラバーやウレタン素材は汗水を吸わない分、汗でベタついたらもう腕は汗でビチャビチャのままで、コレは気になる。強いからこそ気にせず使ううちに汗臭くなり、するともうどうしたって臭くてなんともならない。 なぁんていうデメリットも有ります。 革やラバー形状などの細部までしつらえの良いヒルシュのポールandジョージあたりは、ベターッと腕に貼りつかないよう可能な限りの通気性を最大限考慮されており、使用感が良いし、革素材のシリーズは少し汗を吸ってしまう(くれる、かな)分、ベタつきは少し(随分)マシ。(ただ、汗ジミが目立ちにくいお色にすると良いのかも。)

満足度を満たすには、どんな場面で、どんな使い方をするのか。どんな感じは好きで、苦手はどこに感じるか?と言った問診の様なコトが必要。という事。

「とにかく強いモノ」ではなく「少しでも好みに近いモノ」をお選びいただきたいなぁ。 会話のやりとり(問診)こそが、明日からの満足度に繋がっているのだろう。

元々コミュニケーションが得意ではない私だけど、どうしたってこの仕事には、会話の質の追求が不可欠だと改めて痛感した1週間。

あっという間に週末、皆様どうぞご機嫌様の土曜日をお過ごし下さいね。