モノやコトの値打ち

2021年5月20日(木)

……静かな地下街。

シーン……。

流石に、さすがの私の思考も地下深いところへと、沈みそうになる(笑)偶然か必然か、それを引っ張り上げるためかの様に以前からお世話になっている方々がお立ち寄りくださいました、こうゆうコトに、日々とても救われています。

その上、ありがたい事に、静かな地下街でも、時計の革ベルトの取り替えや電池交換のご相談やご質問をいただきます。お問い合わせのお電話が鳴ります。  そんな時は、できるだけ分かりやすく、納得いただけるようにと言葉を選び、なんて思いながらお話をさせていただくのですが…。

もっと値打ちにできないの? もっと早くササッとできないの? 他に安くできる方法は?など…。

ちょっぴり厳しいご意見も、日々いただいております。

そうですよね、多くの方々が大変な想いをされている今、無駄遣いはしたくないですものね…。うんうん、分かります!!

小さな時計屋が成り立つのであれば、極端な話「お賽銭の様な仕組みだっていいくらいの気持ちなんです!!」けどね、本当に。

私は、この世で時を刻んでいる時計や貴金属達の不具合に対するお直しと共に、お持ち主様が刻んでゆく時の流れをも良くする事。を、お仕え事として、小さな時計屋を小さく営んでいます。

可能な限り良い状態に、ほどほどの時間と予算をかけてでも、「半年後に気持ちよく安心して使うことができる様に」クオリティーとお値段のバランス、なにより自社のプライドを持って仕上げた上で、お代をいただきたい、と思っております。

分かりやすい事前説明とご提案をし、長年の経験の中から出来得る限りベストの技術と想いを尽くしています。値段に対するクオリティは、充分なレベルにあると信じています。(勝手な思い込みかも、笑)

お値打ちとはいったいなんぞや。

自分の信じた道を歩きながらも、今一度考えてみたいと思います。