大切なことはどうお伝えするか

2021年9月17日(金)

買うものも、行くところも、なんでもネット検索する時代。 例えば、「時計電池交換 名古屋」とかって検索したりして、小さな時計屋を見つけ、実際に利用しようと思ったり。(そんなお方がもしみえたら、ありがとうございます!)

そして、その検索をきっかけにご利用いただいた方々のご感想や、率直な評価が、その翌日からの店頭の状況を変えてゆく。   評価が高ければ翌日から忙しくなり、逆も然りで店頭は静かになる。

数日前、ネット上でとても貴重なご意見を頂戴致しました。

オープンから10年を過ぎどこか傲慢さがあったのかもしれません。その時たまたま忙しく気持ちが追われ冷静さに欠けていたのかもしれません。……何がどうだったのか。 どの時計のお持ち主様にそんな失礼な事を、…それすらハッキリと覚えてもいない…という、なんとも失礼なありえない大失態を犯してしまいました。(ご指摘ありがとうございます!)

かかりつけ医(主治医)になりたい、なんて偉そうな事を言いながら………。一方で「最も大切な事」ができていない。ありえない自分がそこにいる事に、深く気づきをいただきました。   店にとっては多くのご相談のうちの一件でも、お持ち主さまにとっては1/1のオンリーワンである事を日々意識している(つもり)でいました…。

例えば病院なら、病状を検証し患者さんにお伝えする、言わば「余命宣告をする主治医の言葉」と同じのはずなのに…。

私たち小さな時計屋に何ができるのか、お力になれないと判断したにしても、モノの言い方や選ぶべき言葉というものがある。「この時点で無理ですよ」となぜそんな:……。自分の発した言葉なのでしょうけれど、全くもって自らも理解できず、ただただ申し訳なさでいっぱいです。 期待を裏切ってしまった事、言いにくい事を言わせてしまった事を、大変申し訳なく思っております。

発するべき最善の言葉選びに注力し、心をもって正確にお伝えしてゆけるよう改めます。大変貴重な喝をいただきましたのでここで公表し、自らを戒め今後に活かしてゆきたいと思っております。

大切なものを治したい、何とかならないのかな、との想いでご相談下さるお持ち主さまに寄り添うことのできる店創りをすべく、今一度姿勢を正し店頭に立ちたいと思います。

皆様方に育てて頂いている今に感謝致します。