アンティーク時計と革ベルト

2021年3月23日(火)

とても整った顔の、というのか。

とっても好みの顔、というのか。

ストライクゾーンのど真ん中(笑) ひと目でお目目が ( ♡ ♡ になりそうな(笑)

数日前、そんなアンティーク時計に出会ったお話を。

訳あって時計部分だけを購入されたとの事で、ベルト無しの状態でお持ち込み

いただき、革ベルト選びのお手伝いをさせて頂きました。

皆様ご存知のパテックフィリップのアンティーク。

大きくも小さくもなく、軽くも重くもなく、程よく丁度いいサイズ感。

ピラミッドの上2/3を落とした様なそんなデザインになっていて、ラグ(ベルト取り付け部分)

の線も全体の一部として一体感を保っていて、その形状がとっても美しい。

文字盤、インデックス、スモールセコンド、それに針やロゴ文字まで。全てがシルバー一色。

その陰影だけで、ケース全体がデザインされている、なんとも美しいお顔立ち。

あまりにもシンプルな美しさを持つ時計に合わせてのベルト、となれば私の中では

テカテカ艶々のワニやトカゲじゃなく、「丁寧なお仕事」をされたシンプル素材がテーマ。

お持ち主様の雰囲気、ご希望、に合わせてご提案をさせていただく。

そして今回は縫製のお詳しいお持ち主様にはピッタリイチオシの、トスカーナレザーを

東京でハンドメイドされている、シェルコードバン。繊細な煉瓦色。

オールフラットに仕上げてあるので、厚みもぴったり。

ケースのピラミッド状の線を壊さない邪魔しないで、引き立ててくれるイイ加減✨

お色は、茶でもこげ茶でもなく、赤みのある赤茶色でもなく、繊細なレンガ色で、

コレがまた他にないイイ感じ✨

仕上げは、素材が良いだけでなく縫製からコバの仕上げまでも、それは相当の力の入れよう。

興味ある方は店頭で続きを(笑)

これぞ「シンデレラ感」♡

ご試着の瞬間、銀色の光が線になってスーッと通り抜けた様な、ご縁とか運命とか、

なんかそういうのがバチーッと寸分狂いなく引き寄せあったみたいな感動が、

突き抜けて、心が震えました。(ホントにッ)

もちろんお持ち主様も感動のお喜びでしたので、共にそのナニカを、おそらく同時に

感じさせて頂いたのかと想います。

血統の良さを全面に出さずに、やんちゃしているけれどどうしたって品が良く、美しい。

まるで「やんちゃなサラブレッドみたい」な、時計との出会いでした。

何よりも、感動の波が立つほどのお仕事をさせていただけたことに、心から

感謝致します。

いやぁ〜、私さ。時計の計算がとにかく全くできない程、おバカな小学生だったのになぁ。

大人になって、その時計達にこんな感動と、日々の糧をいただくなんて。

人生、いつ何が起こるか分かりませんね。

全ては良きも悪きもなくただ、「全てに感謝」という事ですね。

ありがとうございます!!

本日は火曜日のため定休日となります。皆さま楽しい1日をお過ごし下さいませ。